2015年07月20日

CLIP STUDIO PAINT メニュー追加! その3

CLIP STUDIO PAINT メニュー追加! その3です!

今回は一気に、背景とオリジナルボタンを追加してみようと思います。
少し説明がややこしいかもしれませんが、ご容赦を。

まず、「CLIP STUDIO PAINT メニュー追加! その1」でダウンロードしている「simplerad04.zip」を解凍して下さい。
使うファイルは以下の2つです。

・simpleradial.ank
・simpleradial.ini

まずは「simpleradial.ank」からの説明。

中身を見れば、わかる人には分かると思いますが、
大まかに書くと以下のような構造になっています。

1、simpleradial.ini 読み込み&変数設定
   「IniRead」という関数がそうです。

2、ボタンと、ボタンの文字を描く

3、ボタンそれぞれをクリックした時の動作

となっています。


そこで、まずは背景を描こう。

simpleradial.ankの以下を2点変更して下さい。

・1 背景を円形から四角に変更

WinSet, Region, 1-0 W180 H180 R180-180
WinSet, Region, 1-0 W217 H217

R180-180というのが、円を意味します。
そして、Wが幅、Hが高さです。


・2 ボタンの背景を表示

120行あたりに以下の一文を追記

Gui 90:Add, Picture, x0 y0 BackgroundTrans AltSubmit , %A_scriptdir%\bback.png

簡単に説明すると、「%A_scriptdir%\bback.png」というファイルを、マウス座標0,0に表示しなさい。
という命令です。

AutoHotkeyの性質上、レイヤーの下の方から表示していきます。
なので背景は一番最初に表示させて置く訳です。


・3 ボタンの表示

180行あたりの以下の部分を変更

}else{
Gui 90:Add, Picture, x70  y10   BackgroundTrans AltSubmit gItem1, %A_scriptdir%\%ButtonBack%
Gui 90:Add, Picture, x115 y25   BackgroundTrans AltSubmit gItem2, %A_scriptdir%\%ButtonBack%
Gui 90:Add, Picture, x130 y70   BackgroundTrans AltSubmit gItem3, %A_scriptdir%\%ButtonBack%


}else{
Gui 90:Add, Picture, x2   y2    BackgroundTrans AltSubmit gItem1, %A_scriptdir%\icon_001.png
Gui 90:Add, Picture, x27  y2    BackgroundTrans AltSubmit gItem2, %A_scriptdir%\icon_002.png
Gui 90:Add, Picture, x2   y27   BackgroundTrans AltSubmit gItem3, %A_scriptdir%\icon_003.png

これも2と同じで、座標と表示画像を変更しています。

これで、simpleradial.ankの変更は終わりです。

本当なら、これだけで表示も変わり、ボタンも機能するのですが、
誤作動を防ぐためと、文字を消す為にsimpleradial.iniも変更しておきましょう。

simpleradial.iniの変更

1、文字の削除

24行目を変更します。
Item1_name = 鉛筆
Item2_name = ペン
Item3_name = 水彩
Item4_name = エアブラシ
Item5_name = 消しゴム
Item6_name = 描画部分の色を変更
Item7_name = 塗りつぶし
Item8_name = パレット非表示



Item1_name =
Item2_name =
Item3_name =
Item4_name =
Item5_name =
Item6_name =
Item7_name =
Item8_name =

これで文字が表示されなくなります。


2、ボタンを押した時のキー入力の変更

57行目あたりを変更

Item1_key = s
Item2_key = p
Item3_key = n


Item1_key = 1
Item2_key = 2
Item3_key = 3

これで、各ボタンがおされても 1や2や3としか押されません。

上記の変更をもっともっと細かく増やせば、色々と使える訳です。
あとは上記を応用だけです。

唯一、気をつけなければいけないのが、simpleradial.iniの「拡張モード(24ボタンモード)」です。

このフラグ次第で、ankの動く箇所が変わります。
少しプログラミングかじった事のある人ならピンと来ると思います。

以上で、メニュー追加の説明は終わります

最後に、CLIP STUDIO PAINTについてアイコンの許諾を確認したところ、
個人で使う分には良いが、配布は駄目だそうです。
ですので、僕が自作した「背景・ボタン」が入った、既に変更済みのものをリンクしておきます。


ご不明な点がありましたら、僕の分かる範囲でお答えします。
(コメントに記載頂ければ、スパムじゃない限り手動で公開設定にします)

動作確認方法としては、simpleradial.ankをダブルクリックして、
メモ帳を開き、左クリック長押しでメニューが出ますので、鉛筆やらボタンを押してみて下さい。
1や2や3が表示されると思います。

そんな感じで、AutoHotkey、皆さんも色々楽しんで下さい!
液晶タブレットでは重宝しそうです。

これから僕は、CLIP STUDIO PAINTから切り貼りして
個人用のを作ろうと思います。



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